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アキレス・マチャード

アキレス・マチャード(テノール・リサイタル)
Aquiles Machado

いま、ヴェルディはこの声で! 劇的なのに優雅なマチャードの得がたい歌唱
香原斗志(オペラ評論家)

 ロッシーニの作品を歌うテノールも、ドニゼッティやベッリーニのオペラに適したテノールも、このところ逸材が多い。ベルカント復興の流れのなかで、たしかなテクニックを持つ歌手が増えている。歓迎すべきことだけれど、世界中で上演頻度がいちばん高いオペラは、ヴェルディやプッチーニ(モーツァルトもだが)のものである。残念ながら、これらの作曲家が要求するように、声をドラマティックに用い、十全に響かせつつ、陰影をつけながらすみずみまで細やかに表現できるテノールは、なかなか現れない。

 そんななか、ベネズエラ生まれのアキレス・マチャードの存在は、きわめて貴重だと言わざるをえない。

 とりわけヴェルディの中期から後期のオペラでは、声量はあってもわめくようにしか歌えず、レガートも存在しないような歌手が世界中で起用されているのが現実だが、マチャードの歌はちがう。美しいのだ。

 キャリアの初期には《愛の妙薬》のネモリーノや《リゴレット》のマントヴァ公爵、《ラ・ボエーム》のロドルフォなどを歌う機会が多かったマチャード。角界で歓迎されそうな体躯ではあったけれど、質量がある声を柔軟に用い、ときに美しくやわらげながら、洗練されたラインを表すことができた。そうしたテクニックが、より重いレパートリーを歌う際にも生きるのである。

 最近は、ヴェルディなら《仮面舞踏会》のリッカルドや《運命の力》のドン・アルヴァーロ、あるいは《ドン・カルロ》のタイトルロールなど、プッチーニでは、《トスカ》のカヴァラドッシや《蝶々夫人》のピンカートンなどを歌う機会が増えたマチャードだが、歌唱スタイルはキャリア初期と変わらない。これらの役に対して聴き手は、張りのある声を十全に響かせてほしいと願うものだが、その点、マチャードに不足はない。彼の真骨頂はそこから先である。十分に響きながらやわらかさが失われない艶のある声で、陰影をつけながらラインをていねいに、柔軟に描く。さけぶように歌われがちな旋律が、じつはとてもエレガントに書かれていたことを、マチャードの優雅なフレージングによって気づかされることも多い。

 このごろは体重も絞り、40代という年齢相応の貫禄も加わって、舞台姿も味わい深くなった。マチャードが何人もいれば、ヴェルディやプッチーニのオペラがもっと豊かに味わえるにちがいないが、それは叶わない。だからこそ、マチャードを聴けるチャンスを逃してはなるまい。

 
曲目

モーツァルト:憐れな男よ! これは夢なのか….
W.A.Mozart : Misero! O sogno…. K.431(425b)
メルカダンテ:春 / 星 / ああ、あなたにさよならを言われて
S.Mercadante : La primavera / La stella / Ah, che nel dirti addio
リスト:三つのペトラルカのソネット
Franz Liszt : Tre sonetti del Petrarca

ヴェルディ:《サン・ボニファーチョの伯爵オベルト》~“ああ、何ということを!”
G.Verdi : «Oberto, conte di San Bonifacio» ~ “Ciel che feci! ”
     :《群盗》~“私は泥棒に囲まれ”
     : «I masnadieri» ~ “Di ladroni attorniato ”
     :《リゴレット》~“あの娘は攫われてしまった!…. あの娘の涙が見えるようだ”
     : «Rigoletto» ~ “Ella mi fu rapita! … Parmi veder le lagrime”
     :《マクベス》~“ああ、父の手は”
     : «Macbeth» ~ “Ah, la paterna mano”
     :《ルイーザ・ミッレル》~“おお、僕自身の目で見た証拠を….穏やかな夜には”
     : «Luisa Miller» ~ “Oh! fede negar potessi …. Quando le sere al placido”
     :《仮面舞踏会》~“彼女はやっと屋敷にたどりついて….
                      もしも、私が永遠におまえを失ったとしても”
     : «Un ballo in maschera» ~ “Forse la soglia attinse …. Ma se m'è forza perderti ”

※演奏家の希望により、曲目等公演内容に変更が生ずる場合もございます。あらかじめご了承ください。
※未就学児童の入場はご遠慮ください。

アキレス・マチャード
テノール・リサイタル

2016年4月26日(火)19時
Tuesday, 26 April 2016 at 7p.m.

紀尾井ホール
Kioi Hall

ピアノ:浅野 菜生子
Pianoforte:Naoko Asano

チケット発売日

友の会優先発売:12月16日(水)
 10:00
DM会員優先発売:12月18日(金)
 10:00
一般発売:12月21日(月)
 10:00
  
*友の会およびDM発売は東京プロムジカのみで受付

チケット価格

S:¥ 12,000
A:¥ 9,000
B:¥ 6,000

お問い合わせ・お申し込み

東京プロムジカチケットデスク
03-3372-7050

お問い合わせ
 

紀尾井ホールチケットセンター
03-3237-0061

チケットぴあ(Pコード 283-648)
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※PC/携帯/スマートフォン共通
セブンイレブン、サークルK・サンクス、チケットぴあ店舗
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イープラス
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03-5685-0650

ローソンチケット
0570-084-003(Lコード 35107)
0570-000-407(オペレーター/10:00~20:00)
http://l-tike.com/

主催:
東京プロムジカ

後援:
イタリア文化会館 / NPO日本ヴェルディ協会

協力:
アリタリア-イタリア航空
NPO法人日本音楽生涯学習振興協会/NPO法人童謡コーラス支援事務局
「みんなの音楽会TV」
(テレビ神奈川・テレビ埼玉・東京MXテレビにて好評放送中!)

 
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