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パオロ・ファナーレ(♠)&菅 英三子(♥)

パオロ・ファナーレ(♠)&菅 英三子(♥) デュオ・リサイタル
Paolo Fanale & Emiko Suga Duo Recital

ファナーレと菅、知的で上質なベルカントの共演
香原斗志(オペラ評論家)

 一本調子という表現から最も遠いテノール。その数少ないひとりがパオロ・ファナーレであることは疑いようがない。
オペラは声でドラマを表現するものだから、一本調子で歌われてしまえば味気ないが、現実にはそういう歌手は少なくない。美声だけれども一本調子、あるいは力強く声量もあるけれど一本調子、という例は少なくないし、一本調子とまではいわなくても、もっと表現に振幅がほしいと思うことは日常的だ。
一方、ファナーレの歌はとても表現豊かである。このテノールはディナーミク(強弱法)の権化といっていい。ピアニッシモとフォルティッシモの間を自在に行き来し、歌にこめられた心の機微をすみずみまで表現する。決めどころでは甘美なメッザヴォーチェを響かせ、そのやわらかな手ざわりで聴き手の心を鷲づかみにする。それでいて声をコントロールする際の精度が高いから、歌の骨格が崩れない。聴き手はきわめて自然な心の表現にひたって甘い時をすごすことになるが、こういう歌は高い音楽性のうえに築かれた精妙な技巧があって、はじめて聴けるものだ。そのうえベルベットのように光沢がある麗しい声なのだから、鬼に金棒とはこのことだろう。
そんな稀有なテノールが、菅英三子とデュオ・リサイタルをおこなう。ヨーロッパでの経験も豊富な菅のレパートリーは、モーツァルト、ドニゼッティ、ベッリーニ、そしてフランス作品など、ファナーレのものとかなり重なる。もうひとつ重なるのが歌のスタイルである。持ち前のやわらかな声をコントロールするテクニックが卓越し、美しいピアニッシモを響かせ、精度の高いコロラトゥーラを聴かせ、五十路をすぎた現在でも衰えるどころか、超高音までさり気ないほど自然に発声する。そういうソプラノが日本に少ないことはいうまでもない。
 知性という点でも二人は共通している。歌が知的なだけではない。テノールが足りないいま、有望な歌手は重い役を歌わされたあげく、声を壊してしまうことが多いが、賢いファナーレは自分の声に合ったレパートリーを維持している。それは、いまもなおジルダを歌った少女になりきれる菅にもいえることだ。ファナーレが2017年秋にもヨーロッパで歌っている《ドン・パスクァーレ》や《ラ・ファヴォリータ》のアリアも楽しみだが、《リゴレット》や《ロメオとジュリエット》の二重唱も興味深い。日伊の、そして年齢の開きはあるけれど歌唱スタイルが重なる二人の歌が、どんな美しい化学反応を起こすか、ワクワクするではないか。

 
曲目

ドニゼッティ:《ドン・パスクァーレ》よりセレナータ"なんと心地よい" (♠)
G.Donizetti : «Don Pasquale» ~ "Com' è gentil"
ドニゼッティ:《ランメルモールのルチア》より"あたりは沈黙に閉ざされ" (♥)
G.Donizetti : «Lucia di Lammermoor» ~ "Regnava nel silenzio
ロッシーニ:《セビリャの理髪師》より"空はほほえみ" (♠)
G.Rossini : «Il barbiere di Siviglia» ~ "Ecco ridente in cielo"
ヴェルディ:《リゴレット》より"愛こそ命、心の太陽だ" (♥)&(♠)
G.Verdi : «Rigoletto» ~ "È il sol dell'anima"
ヴェルディ:《リゴレット》より"慕わしい人の名は" (♥)
G.Verdi : «Rigoletto» ~ "Caro nome che il mio cor"
ドニゼッティ:《ラ・ファヴォリータ》より"やさしい魂よ" (♠)
G.Donizetti : «La Favorita» ~ "Spirto gentil"


モーツァルト:《後宮からの逃走》~"コンスタンツェよ!君に再び会えるとは!" (♠)
W.A.Mozarto : «Die Entführung aus dem Serail» ~
        " Konstanze! Konstnze! Dich wiederzusehen!"
モーツァルト:《後宮からの逃走》~"ああ、私は恋をして幸せでした" (♥)
W.A.Mozarto : «Die Entführung aus dem Serail» ~ " Ach ich liebte,war so glücklich"
トマ:《ハムレット》より"私も仲間に入れてください" (♥)
A.Thomas : «Hamlet» ~ "A vos jeux, mes amis"
グノー:《ロメオとジュリエット》~"ああ、太陽よ昇れ" (♠)
C.F.Gounod : «Roméo et Juliette» ~ "Ah! léve toi soleil"
グノー:《ロメオとジュリエット》より"あなたを許します" (♥)&(♠)
C.F.Gounod : «Roméo et Juliette» ~ "Va! T'ai pardonnè"

※演奏家の希望により、曲目等公演内容に変更が生ずる場合もございます。あらかじめご了承ください。
※未就学児童の入場はご遠慮ください。

パオロ・ファナーレ
 &菅 英三子
デュオ・リサイタル

2018年1月19日(金)19時
Friday, 19 January 2018 at 7p.m.

紀尾井ホール
Kioi Hall

ピアノ:浅野 菜生子
Pianoforte:Naoko Asano

チケット発売日

友の会優先発売 :8月30日(水)
 10:00
DM会員優先発売 :9月1日(金)
 10:00
一般発売 :9月13日(水)
 10:00
  
*友の会およびDM発売は東京プロムジカのみで受付

チケット価格

S:¥ 12,000
A:¥ 9,000
B:¥ 6,000

お問い合わせ・お申し込み

東京プロムジカチケットデスク
03-3372-7050

お問い合わせ
 

東京オペラシティチケットセンター
03-5353-9999

チケットぴあ(Pコード 342-587)
http://pia.jp/
※PC/携帯/スマートフォン共通
セブンイレブン、サークルK・サンクス、チケットぴあ店舗
0570-02-9999

イープラス
http://eplus.jp

紀尾井ホールチケットセンター
03-3237-0061

ローソンチケット
0570-084-003(Lコード 35040)
0570-000-407(オペレーター/10:00~20:00)
http://l-tike.com/

主催:
東京プロムジカ

後援:
イタリア文化会館

協力:
NPO法人日本音楽生涯学習振興協会/NPO法人童謡コーラス支援事務局

 
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