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シー・イージェ テノール・リサイタル

ベルカント・テノールの新星による 待望の日本初リサイタル
シー・イージェ テノール・リサイタル

フローレスの後継者の一人として大きな期待を集めるベルカント・テノールの新星、シー・イージェ(石倚洁Yijie Shi)が日本初リサイタルを開く。 今年30歳の若さながら世界中のオペラハウスで活躍するシーは、すでに確固たる評価を得る逸材だ。筆者は彼が国際的に注目された2008年夏から毎年演奏に接しているが、 まっすぐで端正なテノーレ・レッジェーロの声質(近年は力強さも加わる)と正確無比な歌唱、卓抜なアジリタと超高音ハイDを確実にこなすテクニックには瞠目するばかり。 流麗なレガートと息の長いフレージングなど、ベルカントの基盤をなす技術も申し分ない。

シリアスな役柄での凛とした表情に加え、喜劇的演技のセンスも良く、ペーザロのアカデミーで指導した巨匠アルベルト・ゼッダが翌年(2009年)のロッシーニ・オペラ・フェスティヴァル《オリー伯爵》タイトルロール…フローレスの当たり役!…への起用を決めたのも、25歳の青年に磨けば光るダイヤモンドの原石を認めたからであろう。その後も同音楽祭に《デメトリオとポリービオ》《エジプトのモゼ》と連続出演し、 その間メトロポリタン歌劇場から出演の打診があるなど、世界のオペラ関係者がその才能に着目してきた。 日本でも2010年3月に東京フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会でゼッダ指揮《ギヨーム・テル》演奏会形式ハイライトに出演したから、その端正な歌唱をご記憶の方も多いはず。性格も真面目で教養があり、 大歌手となる資質を備えている。

コンクール優勝や国際的な桧舞台への出演からまだ5年余りと日の浅いシー。日本の音楽大学での経歴も含め、主な出演歴を記してみよう。

シー・イージェは1982年上海に生まれ、母の勧めで97年から歌の勉強を始めた。日本に留学して東邦音楽大学を首席で卒業すると、続いて同大学院の特別研修生としてオーストリアに渡り、 グラーツ音楽院で研鑽を積んでいる。2007年にフェッルッチョ・タリアヴィーニ国際声楽コンクール、トーティ・ダル・モンテ国際声楽コンクール、マリーア・カニーリア国際声楽コンクールで優勝し、 翌08年ペーザロのアカデミア・ロッシニアーナ(ロッシーニ・アカデミー)に参加し、若者公演《ランスへの旅》騎士ベルフィオーレを好演して脚光を浴びた。 同年9月にはヴェネツィアのフェニーチェ劇場《ボリス・ゴドゥノフ》にも出演している。

2009年は3月にスペイン・コルーニャのモーツァルト音楽祭《ツァイーデ》、4月にはナポリのサン・カルロ劇場に《後宮からの誘拐》ベルモンテでデビューしている。 8月には前記《オリー伯爵》でハイDを含む超高音を駆使する大役を見事に果たし、9月にはローマでケント・ナガノ指揮《ランスへの旅》に出演した。 続く2010年は2月にローザンヌ歌劇場のロッシーニ《オテッロ》にイアーゴ役で出演、3月の東京フィルハーモニー交響楽団定期演奏会《ギヨーム・テル》演奏会形式ハイライトで難役アルノールを歌い、 《スターバト・マーテル》のソリストも務めている。8月にはロッシーニ音楽祭《デメトリオとポリービオ》のほか、ペルゴレージ・コンサートにも出演した。

2011年1月にはピアチェンツァで《ラ・チェネレントラ》のドン・ラミーロを演じ、清らかな高音と完璧なイントネーション、歌唱技術を称賛されている。 その成長ぶりは筆者の観劇した同年8月のロッシーニ音楽祭《エジプトのモゼ》アロンネ役でも明らかで、モゼをビン・ラディンに擬したグラハム・ヴィック演出がスキャンダルを巻き起こすなか、 力強い歌唱と演技を絶賛された。続いて9月にイスラエルでベートーヴェン第九のソリストを務め、10月にイエージのペルゴレージ劇場で《愛の妙薬》ネモリーノ、 12月にはナポリの王宮小劇場でチマローザの《絶望した夫》(クリストフ・ルセ指揮)ヴァレーリオを歌っている。

今年(2012年)は1月のフィレンツェ市立劇場《ランスへの旅》ベルフィオーレを皮切りに、《アルジェのイタリア女》リンドーロ役でロレーヌ国立歌劇場(2月)、メッツ歌劇場(3月)、 ボローニャ歌劇場(5月)に出演を予定している。これに続く日本での初リサイタルは、第1部をスカルラッティからロッシーニまでのベルカント・レパートリー、 第2部をヴェルディ以降の近代オペラとカンツォーネ・ナポレターナの名曲でまとめている。世界の舞台で活躍する若きテノールの瑞々しい歌声と卓抜なテクニックにふれる絶好の機会。 オペラ・ファンはもちろん、ベルカントを愛するすべての人にお薦めしたい。

水谷彰良(音楽研究家)

 
曲目

前半

スカルラッティ:《愛のまこと》~“ガンジス川から陽は昇り”
A. Scarlatti : «L’honestà negli amori» ~“Già, il sole dal Gange”

モーツァルト:《魔笛》~“なんと美しい絵姿”
W.A.Mozart : «Die Zauberflöete» ~“Dies Bildnis ist bezaubernd schön”
      :《後宮からの逃走》~“コンスタンツェよ、また会えるとは”
       : «Die Entführung aus dem Serail» ~“Constanze, dich wieder zu sehn”

ドニゼッティ:《愛の妙薬》~“人知れぬ涙”
G.Donizetti : «L’elisir d’amore» ~“Una furtiva lagrima”

ロッシーニ:《アルジェのイタリア女》~“今やぼくの心は喜びにはずんでいる”
G.Rossini : «L’italiana in Algeri» ~“O come il cor di giubilo”
     :《チェネレントラ》~“ああ、誓ってまたみつけよう”
     : «Cenerentola» ~“Si, ritrovarla io guiro”

後半

ヴェルディ:《第一次十字軍のロンバルド人》~“私の喜びは呼び覚ます”
G.Verdi : «I lombardi alla I Crociata» ~“La mia letizia infondere”

チレーア:《アルルの女》~“フェデリーコの嘆き”
F.Cilèa : «L’Arlesiana» ~“Lamento di Federico”

グノー:《ファウスト》~“この清らかな住まい”
C.Gounod : «Faust» ~“Salut! demeure chaste et pure”

レハール:《ほほえみの国》~“君はわが心のすべて”
F.Lehár : «Das Land des Lächelns» ~“Dein ist mein ganzes Herz”

トスティ:君なんかもう
F.P.Tosti : Non t’amo più

デ・クルティス:忘れな草
E. de Curtis : Non ti scordar di me

ガスタルドン:禁じられた音楽
S.Gastaldon : Musica proibita

演奏家の希望により、曲目等公演内容に変更が生ずる場合もございます。あらかじめご了承ください。
※未就学児童の入場はご遠慮ください。

シー・イージェ
テノール・リサイタル

2012年7月18日(水)19時
Wednesday, 18 July 2012 at 7p.m.

東京オペラシティコンサートホール
タケミツメモリアル

Tokyo Opera City Concert Hall
Takemitsu Memorial

ピアノ:浅野 菜生子
Piano:Naoko Asano

チケット発売日

友の会優先発売:3月9日(金)
DM会員優先発売:3月13日(火)
一般発売:3月23日(金)

チケット価格

S:¥7,000
A:¥5,000
B:¥3,000

お問い合わせ・お申し込み

東京プロムジカチケットデスク
03-3372-7050

お問い合わせ
 

チケットぴあ(Pコード 164-160)
0570-02-9999

イープラス
http://eplus.jp

東京オペラシティチケットセンター
03-5353-9999

東京文化会館チケットサービス
03-5685-0650

ローソンチケット
0570-084-003(Lコード 31338)
0570-000-407(オペレーター/10:00〜20:00)
http://l-tike.com

Confetti(カンフェティ)
0120-240-540
http://confetti-web.com

主催:
東京プロムジカ

協力:
アリタリア-イタリア航空

後援:
東邦音楽大学

 
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